今週の読了書籍

ローマ教皇とナチス (文春新書)

ローマ教皇とナチス (文春新書)

  ナチスが人道をぶっちぎった所業を繰り広げている最中、カトリックは何をしていたのか? 親ナチ・親ドイツだった当時の教皇ピウス12世の生涯を辿る。信念って奴の始末の悪さを改めて感じる。

  はてな年間100冊読書クラブ(期間05/04/01〜06/03/31)⇒ 267冊目。

  • 『美しい鹿の死』(オタ・パヴェル)

美しい鹿の死

美しい鹿の死

  淡々と綴られているから見逃してしまいそうになるけど、底流には人間存在に対する絶望的な諦観すら感じられるんですが。神津恭介の「運命、運命だよ」なんて台詞をふと連想しました。

  はてな年間100冊読書クラブ(期間05/04/01〜06/03/31)⇒ 268冊目。

  • 『「夢」で見る日本人』(江口孝夫)

「夢」で見る日本人 (文春新書)

「夢」で見る日本人 (文春新書)

  ま、寝ていて夢を全く見たことがない人間なんてのはまずいない訳で、当然、遠い昔の人間だってねえ。潜在意識の発露としての夜の夢は、文化の影響を強く受けたものになるのは必定か。

  はてな年間100冊読書クラブ(期間05/04/01〜06/03/31)⇒ 269冊目。

  • 『すべての美人は名探偵である』(鯨統一郎

すべての美人は名探偵である (カッパノベルス)

すべての美人は名探偵である (カッパノベルス)

  どうしてこう、この作者は悪を書かせると安っぽくなっちゃうんだろう……徳川家光をめぐる驚天動地の新解釈と、北海道と沖縄で同時に殺人を起こすトリック(ちょっと無茶)は素敵なのに。

  はてな年間100冊読書クラブ(期間05/04/01〜06/03/31)⇒ 270冊目。

カーマロカ―将門異聞

カーマロカ―将門異聞

  天慶の乱を生き延び、謎の美女と北をめざす平将門! これだけでごはん3杯いける題材なのに、賀茂保憲やら将門の娘やら出てきた日には……人の心を躍らせやがるぜもうっ。

  はてな年間100冊読書クラブ(期間05/04/01〜06/03/31)⇒ 271冊目。

ぺとぺとさん V (ファミ通文庫)

ぺとぺとさん V (ファミ通文庫)

  短編集でぺと子やらぬりちゃんやらが大活躍。お得な感じが存分に味わえますなー。『どっちのグッズショー』が凄く良い。当然いいんちょ赤沢さんが。

  はてな年間100冊読書クラブ(期間05/04/01〜06/03/31)⇒ 272冊目。

  • 『決められない!』(清家洋二)

決められない! 優柔不断の病理学 (ちくま新書(550))

決められない! 優柔不断の病理学 (ちくま新書(550))

  優柔不断は性格だけによるものではない、ってこと。決められないのは、決めたくないから、ってこともしばしばあって、それは責任回避に過ぎなかったりすると。うーん。確かに言えるかも。自分を省みつつ。

  はてな年間100冊読書クラブ(期間05/04/01〜06/03/31)⇒ 273冊目。

  • 『砂時計の七不思議』(田口義弘)

  粉粒体ってのは、かなり身近な存在であるにもかかわらず、分かってないことばっかなんだねえ。雪崩のメカニズムや砂時計の作り方、砂丘の風紋。みんな、ちゃんとは原理が分かってないんだね。

  はてな年間100冊読書クラブ(期間05/04/01〜06/03/31)⇒ 274冊目。

  • 疲労とつきあう』(飯島裕一)

疲労とつきあう (岩波新書)

疲労とつきあう (岩波新書)

  無理して働いていきなり倒れるより、休み休みで働く方が、結果的に世のため人のため自分のため、ってことをいいかげんみんな気付けよ。ちょっと疲れたらすぐ休め。それが結局一番効率いいし。

  はてな年間100冊読書クラブ(期間05/04/01〜06/03/31)⇒ 275冊目。