空白期間内の読了書籍

• 『第三の嘘』（Ａ．クリストフ）

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)

　　『悪童日記』三部作完結編。前の２作は妄想でしたー。でも妄想じゃないかも、って話運びは、俺の大好きな『匣の中の失楽』っぽいよねー。あっちの方がエグいけど。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 35冊目。

• 『解剖男』（遠藤秀紀）

解剖男 (講談社現代新書)

　　新書って、たまに著者が熱くなり過ぎて、客観的事実を述べる合間に入る語りの方が印象深くなってるのがあって。この本は典型。たいがい、その熱さは心地いいんだけど。解剖、ほんと好きなのね。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 36冊目。

• 『やさしさの精神病理』（大平健）

やさしさの精神病理 (岩波新書)

　　やさしさが逆上がっちゃって、かえって周りみんなに迷惑かけてるケースってあるよねえ。逆上がってるよ、と心をこめて、かつ、クールに言ってやるのって、なかなか難しいけど。その点、さすがプロ。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 37冊目。

• 『「伝わる！」説明術』（梅津信幸）

「伝わる!」説明術 ちくま新書(551)

　　物事を伝える際のアナロジーの重要性について。近くに、アナロジーをやたら使いたがる奴がいてね……これがことごとく的外れなんだわ。どうしたらいいでしょうか？

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 38冊目。

• 『宇宙をうたう』（海部宣男）

宇宙をうたう―天文学者が訪ねる歌びとの世界 (中公新書)

　　こういう本を読むと、無性に星を観に行きたくなります。そして日本人が星を愛でるのは、もっぱら七夕関連で、かつ恋歌の題材にしかしてないところが、ああ日本人だわー、と痛感。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 39冊目。

• 『サイコロジカル』【下】（西尾維新）

サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄 (講談社ノベルス)

　　表紙の石丸小唄さん（ええとええと）がとってもラブリー。そして、今回は上下巻かけて死者１名で済みました。心身に致命的なダメージを受けた人は多数だけど。酷すぎて大好きだよ。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 40冊目。

• 『ソウルドロップの幽体研究』（上遠野浩平）

ソウルドロップの幽体研究 (ノン・ノベル)

　　他人には全く無価値かもしれないけど、その人にとってはかけがえのないものだけを奪う「怪盗」。相変わらず、変な話を書きやがるなー。でも、読むときっとみんなソレについて思いを馳せちゃうよね。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 41冊目。

• 『ああ、顔文不一致』（勢古浩爾）

ああ、顔文不一致 (新書y)

　　生まれついての部分は仕方ないにしても、経年変化は自分の責任ってことですな。「かんばせ」って言葉の趣深さが分かっただけでもめっけもんか。全体的にちょっと軽すぎるきらいはあるにしても。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 42冊目。

• 『黄門さまと犬公方』（山室恭子）

黄門さまと犬公方 (文春新書)

　　黄門さまは本当に名君で、犬公方は本当に暗君だったのか？　ことに「生類憐みの令」についての研究の現状へのツッコミは面白かった。あと、黄門さまってやっぱ俺の睨んだとおり、昔は相当（以下略）

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 43冊目。

• 『ゲームを斬る』（安田均）

ゲームを斬る! (Role&Roll Books)

　　どだい「斬る」なんて真似は絶対しないじゃん＞安田氏。ちょっと責めて残り全部褒めるくらいの力加減。欧米産ボードゲームに興味が無い人でも、容易に引き込める筆致はさすがだと思う。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 44冊目。

• 『暁の密使』（北森鴻）

暁の密使

　　日本人で初めてチベットにたどり着いた河口慧海の裏側で、知られざる西蔵行が繰り広げられていた……うーん。でも、この落とし方はちょっと寂しすぎるかなあ。ハードボイルドぉって感じですな。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 45冊目。

• 『少年は探偵を夢見る』（芦辺拓）

少年は探偵を夢見る―森江春策クロニクル (創元クライム・クラブ)

　　森江春策シリーズの連作短編集。俺の大好きな新島ともかさんの登場機会が少ないのが……じゃなくて。連作をくくる綴じ紐が、ＳＦ仕立てなのは好みが分かれそうだなあ。俺は大好きだが。

　　はてな年間100冊読書クラブ（期間06/04/01〜07/03/31）⇒ 46冊目。