『地獄八景・浮世百景』（三軒茶屋・世田谷パブリックシアター／東野ひろあき・作、Ｇ２・演出） 上方落語の傑作を巧みに組み合わせた人情溢れるコメディ。江戸時代の日本人ってのは、こんなにおもろい連中だったんかなあ、と思うと、その末裔たる我々も、も…

『朧の森に棲む鬼』（劇団☆新感線／新橋演舞場／12:00〜） 最初から最後までとことん極悪な市川染五郎にうっとりだねえ。やっぱピカレスクロマンは心の闇と同調しちゃってすごくいい。酒呑童子伝説とシェークスピアを巧みに絡ませた展開も素敵。

『JAILBREAKERS』（Ｇ２プロデュース／新大久保・東京グローブ座にて） TOKIOの松岡昌宏さんのドラムが存分に堪能できる素敵な音楽芝居。ま、一番凄かったのは篠原ともえさんのロックな歌唱力。キュートでパンチがあって素晴らしいー。ひゃっほい。

『マジヨ』（TEAM・発砲・B・Zin／新宿・全労済ホール スペースゼロにて） 三十路過ぎた魔女っ子に襲いかかる、数々の災難。敵役のアイドル魔女・カンナ役の神戸みゆきさんの「おーっしおきよっ」がもう。心にどきゅんと届いてシマッタ訳デー。

『魔界転生』（Ｇ２プロデュース／新橋演舞場／16:30〜19:55 ３幕） やっぱあれだけの大作を舞台にするとなると、どうしても後半で伏線を全部消化するのは無理だったか……でも天草四郎はすげえ妖しく美しかったですことよ。

『俺たちは志士じゃない』（演劇集団キャラメルボックス／池袋・サンシャイン劇場） 坂本竜馬と中岡慎太郎に間違われた新撰組からの脱走者。勘違いが続くうち、いつしか「志士」の魂が目覚めてゆく過程が、見る者をうっとりさせやがりますわー。

『恋愛戯曲』（KOKAMI@network／14:00〜16:00／池袋・サンシャイン劇場にて） 仕事と恋愛の両方で暗夜行路を疾走中の俺には、身につまされ過ぎるお話でした。恋に落ちることすら、作品を書くための起爆剤にしちゃうシナリオ書き、って、俺の認めたくない心の…

『あした あなた あいたい』（演劇集団キャラメルボックス／新宿・シアターアプル／14:00〜15:00） ハーフタイムシアター１本目。人生投げて過去に飛んだはずの男が、行った先で運命の人に出会う。そんなうまい話が……あってもいいよね、たまには。起こっても…

『テングメン』（TEAM発砲B-zin／19:00〜／下北沢・本多劇場にて） お江戸の夜を跳梁跋扈し、寂しい女性の心と体の穴を埋める裏稼業・偲び人の「天狗面」。「ほんのり十八禁」ではあったが、いつもの発砲らしい爽快さは健在。いやー面白かったよー。

『ラブハンドル』（パルコ＋サードステージ制作公演／渋谷・パルコ劇場にて） 同世代の恋愛観をテーマにした、身につまされるお話……よりも、富田靖子さま（当然「さま」付け）のコスプレっぷりが最高。ナースにセーラー服にメイドさん。でまたこれが似合い過…

『BIGGEST BIZ』（AGAPE store／下北沢・本多劇場にて／14:00〜） 爆笑三部作完結編は、神崎（後藤ひろひと）憧れのシナトラ生誕地・ニュージャージー州が舞台。ドリームチームの怒濤の大活躍で、真っ当な神経の人はいろいろ崩壊必至。いい終わり方だ。

『ポツネン』（小林賢太郎ソロコントライブ／下北沢・本多劇場） こんな面白いもん２時間も堪能していいのか俺。「テーブルマジック」に対抗した「テーブルコント」がなかなか斬新。「万国博覧会」⇒「告白回覧板」が気に入った。

『ダブリンの鐘つきカビ人間』（パルコ・リコモーション公演／ル・テアトル銀座【京橋】） 奇病の蔓延する不思議な街で、奇病ゆえに起こる悲恋。メルヘンとホラーは紙一重なんだなあ、と。中越典子さん演ずるおさえちゃんにべた惚れっす。

『スケッチブック・ボイジャー』（演劇集団キャラメルボックス／池袋・サンシャイン劇場） 大人気ＳＦコミックの最終回。ネーム担当が消息不明で大ピンチに陥る作画担当の七転八倒。困惑がコミック内世界に伝播し、ストーリーも七転八倒。

Ｐｉｐｅｒ公演 『姫が愛したダニ小僧』（アートスフィア【天王洲アイル】／19:00〜21:40） 自分が「すみれ姫」だと主張する老婆（富田靖子）の妄想が、いつしか現実を飲み込んでゆき……後半、お姫さまになられた靖子さまが激烈にかあいい。

『歌舞伎十八番の内 毛抜』（歌舞伎鑑賞教室／半蔵門・国立劇場／11:00〜） 初めて生で歌舞伎観ましたー。いやー、ストーリーは元祖バカミスで、ほんとしょうもないですが、衣装と舞台装置はえらい綺麗で、エキゾチックジャパンやね。 『仮装敵国』（AGAPE s…

『僕のポケットは星でいっぱい』（演劇集団キャラメルボックス／新宿・シアターアプル／19:00〜） ハーフタイムシアターその１。少年書かすとほんと泣きにもっていくのがうまいよなあ……母の死病の運命が変えられないと知ってる未来の「僕」の目が優しい。 『…

『Shuffle』（渋谷・パルコ劇場／後藤ひろひと作・演出） 相貌失認を起こした敏腕刑事シャッフルｖｓ怪盗団。怪盗団のボス・ハート（風花舞さん）がかっこいー。あとはやっぱ「石野真子」役の石野真子さんやね。

『ＴＲＵＴＨ』（演劇集団キャラメルボックス／池袋・サンシャイン劇場） 維新前夜の江戸。かつての同志に追われる上田藩士・弦次郎。彼は何故、友を斬ったのか？ 今まで観たキャラメルの中で、一番凄かった。【写真参照】

ラーメンズ第１５回公演『ＡＬＩＣＥ』（下北沢・本多劇場／19:00〜21:00） 『日本語学校』の新ヴァージョン『不思議の国のニッポン』が、全国津々浦々ネタ尽くしの力作。日本にドイツ村が４つもあるとは……あるのか？

『ＳＫＩＰ』（演劇集団キャラメルボックス／池袋・サンシャイン劇場） あの北村薫さんの名作を舞台化するとは、無謀だなあ……と思ったら、キャラメルの雰囲気にとても合った良作に。【写真参照】

『髑髏城の七人』（劇団☆新感線／有楽町 日生劇場／18:30開演） 信長亡き後、関東に一夜にして現れた髑髏城に君臨する「天魔王」。この設定でご飯３杯はいけます。いのうえ歌舞伎らしい様式美がもう。【写真参照】

『痛くなるまで目に入れろ』（Ｇ２プロデュース／新宿・紀伊国屋ホール） 偏った父の愛情と、感情が激発するととんでもないことを仕出かす母の血を受けた男・将が引き起こす、血と暴力の饗宴。【写真参照】

「BLACK FLAG BLUES」（演劇集団キャラメルボックス／池袋・サンシャイン劇場） パイロット試験のため航行中のブレインシップ「マリナ」が海賊にジャックされた。テスト生たちは無事帰還できるのか？【写真参照】

「ＭＩＤＳＵＭＭＥＲ ＣＡＲＯＬ ガマ王子ｖｓザリガニ魔人」（Ｇ２プロデュース／渋谷・パルコ劇場） がめつく陰険に生涯を過ごしてきた老人・大貫と、記憶が１日しか持たない少女・パコとの奇跡の日々。【写真参照】

「カケルエックス デラックス」（TEAM 発砲・B・Zin／下北沢・本多劇場） 歌手・来栖（小林愛）のもとに、兄から届いた首飾り。それは男女が合体して変身する超人「カケルエックス」の力を秘めていた。【写真参照】

「レンズ」（ＫＫプロデュース＃４／池袋・サンシャイン劇場） 図書館での幽霊騒ぎと書籍大量消失事件。謎に挑むのは小説家志望の書生・天城（小林賢太郎）。【写真参照】

「燃えよ剣」（明治座公演／日本橋浜町 明治座） 司馬遼太郎・原作。幕末、剣に生き剣に殉じた新撰組副長・土方歳三の生涯を描く。【写真参照】

「Paper Runner」（小林賢太郎プロデュース公演／下北沢・本多劇場） コミック編集部へ原稿を持ち込んだオマタは、いずれ劣らぬ奇矯な編集者たちに乗せられ、大先生の穴埋め原稿を描くことに。【写真参照】

「我が名は虹」（演劇集団キャラメルボックス／池袋・サンシャイン劇場） 新撰組に父と姉を殺された娘・青葉を匿うことになった土佐浪人・鉄。剣を握ることすらできない臆病者の正体は……【写真参照】